京都記念は、ドバイ国際競走や大阪杯の前哨戦にも位置づけられるGIIです。実力馬の始動戦に選ばれることも多いですが、近年は少頭数で行われるのが通例です。
過去10年の結果データ
まずは連対馬から見ていきます。
15年の覇者ラブリーデイはその後宝塚記念と天皇賞(秋)を制覇。16・17年連覇のサトノクラウンは16年の香港ヴァーズと17年の宝塚記念を制覇、そして昨年の覇者クロノジェネシスは宝塚記念と有馬記念で春秋グランプリ制覇を果たしました。今後のGI戦線に向けて重要なレースです。
サトノクラウンが連覇しているのは注目すべきです。4歳に入ってムラがある成績だったのですが、2年連続でこのレースで一変しています。
京都記念は2200m(今年は阪神開催ですが)。いわゆる、「非根幹距離」です。
2000mとか2400mとか王道のクラシック・ディスタンスとはちょっと違う適性が求められるわけですね。
ディープインパクト産駒が過去10年で1勝しかしていないのも、こういう事情が絡んでいるかもしれません。唯一勝利したトーセンラーは言わずと知れた京都巧者でした。
(同舞台の宝塚記念でも、過去10年でディープインパクト産駒は1勝しかしていません)
今年は有力馬にディープインパクト産駒が多く、そしてクラシックを勝った実績のある馬も含まれます。
私は疑ってかかろうと思っていますよ。はい。
過去10年の配当
平均単勝配当 1042.0円 (10件)
平均複勝配当 231.0円 (30件)
平均枠連配当 1589.0円 (20件)
平均馬連配当 2363.0円 (20件)
平均馬単配当 5449.0円 (20件)
平均3複配当 2999.0円 (30件)
平均3単配当 25185.0円 (30件)
少頭数で行われるのが通例なので、3連系はそこまで荒れません。しかし、単勝の平均配当が10倍を超えているのは注目。
結構断然人気になる馬も出てくるレースなのですが、勝ち切れない場合が多いということです。
過去10年の好走馬の血統
過去10年の連対馬の父と母です。
先述した通り、ディープインパクト産駒は勝ち切れないケースが多いです。
サトノクラウンの父Marjuってご存じですか?1991年の英ダービー2着馬なんですが、まあ、マニアしか知りません笑。サトノクラウンが超良い馬だったっていうのももちろんあるんですが、こういうニッチな血統が圧勝しちゃうレースでもあるんですよね。
あと、18年の勝ち馬クリンチャーは今ではダート馬ですからね。ダート適性ある馬が皐月賞馬を破るレースでもあるんです。
要するに、順当にスピードが速い順で決まるレースではないということです。
主な出走予定馬
ワグネリアン
2018年の日本ダービー馬です。その後は勝ち星をあげられていません。
その後は大阪杯とジャパンCで3着がありまずが、これらは根幹距離。今回は休み明けですし、いきなり好走するイメージはさっぱりわきません笑。
武豊騎手との新コンビは興味深いですね。
ラヴズオンリーユー
19年のオークス馬です。この馬もその後は勝ち星をあげられていません。
2200mのエリザべス女王杯で2年連続3着しています。よく言えば、2年連続好走ですが、悪く言えば、2年連続3着止まりです。
レース適性というのは不思議なもので、相手関係が変わったら着順が変動するというのはあまりありません。いや、無いわけではないのですが、予想の根拠としては乏しいです。
勝ち切れないコースは相手関係が変わっても勝ち切れないケースが多いですし、得意なコースだと相手が多少強くなっても好走してくるものです。
ステイフーリッシュ
いわゆる善戦マンです。どうでもいいですが、私の2018年の日本ダービー本命はこの馬でした笑。GIでは足りないけど、GIIだと堅実というタイプで、昨年のこのレースも3着しています。阪神にコースが替わってマイナスということはないでしょうし、今年も好走を期待できるのではないでしょうか?
ただ、開幕週はどうでしょうね。これまで速い時計の出る阪神ではさっぱり結果が出ていません。
以上です。今週はこのレースだけです。また来週よろしくお願いします。
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