GIII

過去10年のきさらぎ賞~馬券購入前に読みたい傾向と対策~

 今年で61回を数える伝統の一戦です。この時期から翌週の共同通信杯など3歳限定戦が増えてきますから、メンバーが分散して少頭数で行われるのが通例です。近年だとサトノダイヤモンドやルージュバックがここを勝ち、有力馬としてクラシックに歩を進めました。

 あ、後、例年は京都の外回り1800mで行われていますが、現在京都競馬場は改修工事中なので今年は中京2000mで行われます。

過去10年の結果データ

条件が違うので過去10年のデータを見てもあまり意味がありません。多分。

とは言え何も分析しないのはあれなので、今年に入ってからの中京芝のデータでも見ておきましょう。

※画像は該当する全レースの一覧ではありません。一部です。

1月24日までの開催で中京では芝レースが53回施行されました。
平均頭数は13.8頭です。

注目すべき(なような気がする)ポイントをいくつか挙げていきます。

①追い込みは不発

4角10番手以下から追い込んで勝ったのは1頭だけです。バンバン差しや追い込みが決まる馬場ではないでしょう。

②上がりがかかる

冬場なので当然と言えば当然なのですが、上がりがかかっています。勝ち馬の平均上がり3ハロンは35秒3です(距離がバラバラなので一緒くたに平均を出すのもどうかとは思いますが)。

上がり33秒台で勝ったのは、1月5日の新馬戦の勝ち馬だけです。
春の阪神や東京で要求されるようなキレッキレの切れは必要ないでしょう。

1月最終週からBコースに替わっているので、同じような傾向が続くかは分かりませんが、荒れた馬場であることは間違いありません・・・

過去10年の配当

 平均単勝配当  802.0円 (10件)
 平均複勝配当  185.0円 (10件)
 平均枠連配当  2201.7円 (6件)
 平均馬連配当  3220.0円 (10件)
 平均馬単配当  5386.0円 (10件)
 平均3複配当  4894.0円 (10件)
 平均3単配当  36160.0円 (10件)

少頭数で行われるわりには荒れている印象です。少頭数のレースって案外荒れたりしますよね。

どんな血統が走るんだろう?

今年に入ってから、中京芝2000m以上のオープン戦は4レース行われました。
3着以内に入った12頭のうち、実に「9頭」はロベルトの血を持っていました。

今の中京はロベルト馬場だ!
信じるか信じないかは、あなた次第です。

主な出走予定馬

ヨーホーレイク

きょうだいが全て勝ち上がっているPOG向きの良血ディープインパクト産駒です。
前走はGIのホープフルSで3着でした。
実績からして人気しそうですが、どうなんでしょうねぇ。タフな馬場で好走してきたというのは良いと思うんですが、全部ドスローなんですよね。
うーん。よくわかりません。

ランドオブリバティ

こちらもディープインパクト産駒。前走のホープフルSは2番人気に支持されて、4角え余裕の手応えかと思いきや、逆手前で逸走。残念ながら競争中止となってしまいました。
能力があるのは確かだと思うので、コーナーを曲がれるかどうかでしょう。

ラーゴム

オルフェーヴル産駒です。ここ2走は惜しくも2着。堅実というか、勝ち味に遅いというか。まだ3走しかしていないので何とも言えないところです。
とは言え、2走前のアイビーSのゴール前の伸びは見どころがありました。左回りの方が良いのかもしれません。なんとなくですが。

以上です。来週もよろしくお願いします。

免責事項: 当記事の情報により、みなさまに発生あるいは誘発されたいかなる損害について、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。競馬法第28条により、未成年者は馬券の購入及び譲り受けることは禁止されています。万が一に刑罰の対象になったとしても、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。当記事に掲載しているデータは、十分に確認した内容となりますが、その正確性について保証するものではありません。 コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、筆者、及び全ての関係者は一切の責任を負いません。

過去10年の東京新聞杯~傾向と対策~

 東京新聞杯は、安田記念まで続く古馬マイル路線の始動戦として位置づけられる一戦です。

過去10年の結果データ

まずは勝ち馬から見ていきます。

15年の勝ち馬ヴァンセンヌは同年の安田記念で2着、18年の勝ち馬リスグラシューはヴィクトリアマイルで2着、19年の勝ち馬インディチャンプは安田記念を制して、秋にはマイルCSも制しました。

まだ春の大舞台を見据えるには早い時期ですが、GIと同じ舞台で行われることもあってか何頭かGIでも好走馬が出てきています。「今後の活躍見据えた場合~」という視点で見ていくのも面白いでしょう。

時計の掛かり方は毎年異なるので一概には言えませんが、「上がり3ハロン1位の馬が1勝もしておらず、上がり3ハロン4位以下の馬が8勝している」点は面白いですね。

※「3F」の項目は、上がり3ハロンが1位の場合は黄色、2位は水色、3位は緑になります。


逃げ馬が勝った16・17年はいずれもスローペースで、特に17年に関しては「超スローペース」でした。他の年もミドルペースにはなっても、末脚一辺倒のタイプは勝ち切れていません。
まあ、後ろから行く馬が届かないことはこのレースに限ったことではないのですが、”直線の長い東京だからって、末脚が切れる馬を狙えばいいというわけではない”ということを10回唱えてから予想に入るようにしましょう。

もう一個。過去10年で、1番人気は1勝だけです。
東京はコースが広いので、ローカルとかに比べれば紛れは起きにくいはずなのですが、このレースの本命馬は苦戦傾向にあります。
人気するような馬は秋にしっかり走ってきた馬や、昨年までに連勝で勝ち上がってきた馬が多いでしょうし、調整が難しかったりするのかもしれません。知りませんけど。

過去10年の配当

平均単勝配当  920.0円 (10件)
平均複勝配当  280.0円 (10件)
平均枠連配当  1968.0円 (10件)
平均馬連配当  5830.0円 (10件)
平均馬単配当  10444.0円 (10件)
平均3複配当  16193.0円 (10件)
平均3単配当  97113.0円 (10件)

「中荒れ」といった感じです。1番人気が勝っていないからこんなもんでしょうか。ただし、今年も中荒れとなる保証はないのであしからず。

過去10年の好走馬の血統

過去7年の連対馬の父と母です。
過去7年というのに深い意味はなく、ただ私のPCで一度にキャプチャ出来るのが7年分だっただけです。

説明するまでもなく、ディープインパクト産駒が強いです。また、14頭中11頭は父が大血統でいうところのサンデーサイレンス系です。
スローになりやすい半周レースですから、サンデー系が幅を利かせるのかもしれません。
何にせよ、1600mより短い距離を主戦場とするスプリンタータイプより、中距離タイプの血統が強いレースと言えそうです。

主な出走予定馬

ヴァンドギャルド

マイルCSで6着して以来の休み明けです。昨年の東京新聞杯にも出走しており、2番人気で6着でした。まあ、昨年は6着とはいえ、飛び上がるようなスタートで出遅れちゃいましたからね。0秒2差まで詰めてますから、力負けではありませんでした。

好走の多いディープインパクト産駒ですし、後は人気との兼ね合いではないでしょうか?

ダイワキャグニー

これまでの全8勝を東京であげている分かりやすい東京巧者です。今回は久々の1600mですね。
前に行ける強みもありますし、いいのではないでしょうか?
まあ、一気の距離短縮ですんなり先行できるかは分かりませんが。

ヴェロックス

中々重賞を勝てない馬です。2019年の有馬記念でアーモンドアイに先着した8頭のうち、重賞を勝っていないのはこの馬だけです。(他は全てGI馬です)
切れというよりは前々でしぶとさを活かすタイプなので、距離短縮は良さそうなもんですが、こればかりはやってみないと分かりません。

以上です。時間があったらきさらぎ賞も書きます。

免責事項: 当記事の情報により、みなさまに発生あるいは誘発されたいかなる損害について、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。競馬法第28条により、未成年者は馬券の購入及び譲り受けることは禁止されています。万が一に刑罰の対象になったとしても、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。当記事に掲載しているデータは、十分に確認した内容となりますが、その正確性について保証するものではありません。 コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、筆者、及び全ての関係者は一切の責任を負いません。

【東京スポーツ杯2歳S】昨年はコントレイルが制した出世レース

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昨年は今年無敗でクラシック三冠を達成するコントレイルが5馬身差で圧勝。それ以前も、ワグネリアン、サトノクラウン、イスラボニータ、ディープブリランテ、サダムパテック、ローズキングダム、ナカヤマフェスタなど活躍馬を多数輩出している出世レースです。

少頭数で行われることも多い一戦ですが、今後に向け目が離せません。

コース紹介

舞台となる東京芝1800mは、2コーナー半ばに設置されたポケットからスタートします。古馬のレースでは大逃げが見られることもしばしばですが、この東京スポーツ杯2歳Sは、3コーナーまでスローペースで推移し、直線での上がり勝負になることが多いです。

今年も少頭数が濃厚ですし、あまり枠順は気にしなくてよいでしょう。

直線に入って約2mの上り坂があります。その後は平坦です。525mにも及ぶ直線コースですから、特に若駒同士の戦いにあっては紛れは起きにくいです。

ポイントはB→Cコース替わりでしょうか。どのような馬場になっているかは未知数ですが、例年速い時計が出やすい傾向にあります。

主な出走馬紹介

ジュンブルースカイ
タイトルホルダー
ダノンザキッド
トーセンジャック
ドゥラヴェルデ
プラチナトレジャー
モメントグスタール
モリノカンナチャン
レインフロムヘヴン
ヴェローチェオロ

1週前時点で10頭の登録があります。

ダノンザキッド

人気の中心はこの馬になりそうですね。2018年のセレクトセール当歳にて1億800万円で取引されたジャスタウェイ産駒で、きょうだいには昨年のシンザン記念・3着などがあるオープン馬ミッキーブリランテがいる血統です。

6月に阪神芝1800mでデビューし、稍重としては好時計の1分48秒3で3馬身差快勝しました。

新馬戦の前後半3ハロンのラップは35秒8-35秒1。4~6ハロンが12秒4-12秒6-12秒4ですから中緩みしているのは確かですが、新馬戦にしては序盤からしっかりペースが刻まれて、地力が試されたレースと言えます。

自身の上がりは34秒7。東京でこれがどう出るかでしょう。この東京スポーツ杯2歳Sは、上がり3ハロン33秒台の末脚を持つ馬が制すことが多いレースです。

ジャスタウェイ×Dansiliで早期から活躍できそうな血統ですが、例年の勝ち馬とは毛色の違うタイプ。能力があるのは間違いないとしても、東京よりは阪神向きに思えます。試金石の一戦となります。

ドゥラヴェルデ

ドゥラメンテの初年度産駒で、新潟芝1800mの新馬戦を3馬身差で快勝しました。

使った上がり3ハロンは33秒1と非常に鋭いキレです。

しかし、夏の新潟競馬には騙されてはいけません。夏の新潟は、上がり32秒台も出る高速馬場です。新馬戦とはいえスローペース。東京に替わって同じようなパフォーマンスが発揮できるかは未知数でしょう。

もちろん、地力がなければ圧勝もできませんから人気するのは当然でしょう。この馬にとっても2戦目のここが試金石となります。

ジュンブルースカイ

恐らく上2頭に次ぐ支持を集めそうなのが、この馬です。

父はドゥラメンテ。前走のリステッド・萩Sでは、内をすくって半馬身差2着に入りました。父に似ずレースぶりが優等で、順調にいけばオープンには行ける素材でしょう。

東京コースも問題なくこなせそうですし、3番人気をどう取るかによって取捨は変わってきそうです。

GIに向けた重要な一戦

暮れの朝日杯FSや、もっと先の皐月賞、日本ダービーに繋がる重要な一戦です。

ここからGI戦線を盛り上げる馬が出てくるのか、注目して週末を待つことにします。

発走は11月23日(祝月)、15時25分です。