今回は中山記念のデータ分析です。
近年は一線級の多くがここを始動戦として選んでいて、スーパーGIIと言える豪華メンバーが揃うことが多かったですが、今年は登録にGI馬が1頭もおらず混戦模様です。
過去10年のデータを中心に見ながら、今年の展望をしていきましょう。
過去10年の勝ち馬
まずは勝ち馬から見ていきます。
いやー、良いメンバーですね。昨年のダノンキングリー以外は既に重賞を勝った経験がありました。また、ダノンキングリーも皐月賞3着、日本ダービー2着馬ですからね。
通過順を見ると分かると思いますが、基本的には先行馬優勢です。逃げ切りはゼロですが。
とにかく、内回りコースの開幕週なのでバンバン差しが決まるわけではありません。とは言え、スピード豊富なマイラーというタイプではなく、先行できる中距離馬が勝ち切るケースが多いと分かります。
別の視点から見てみましょう。
血統を見ると、父が主流のサンデーサイレンス系or母父がサンデーサイレンスの馬ばかりです。
そして、勝ち馬10頭は全てキャリア20戦以内で、6歳以上で勝ったのは17年のネオリアリズムだけです。
今年の特別登録があるメンバーで、「先行馬(キャリアの1/2以上で4角5番手以内)」and「中距離馬(2000m以上のレースを勝ったことがある)」and「父サンデーサイレンス系or母父サンデーサイレンス」and「キャリア20戦以内」and「5歳以下」の条件をすべて満たすのは、
バビットとヒシイグアスとビターエンダーの3頭です。
うん、バビットとヒシイグアスは恐らく人気に中心ですし、ビターエンダーも休み明け2走目でなんだか不気味な存在です。
過去10年の配当
平均単勝配当 463.0円 (10件)
平均複勝配当 266.0円 (30件)
平均枠連配当 2967.0円 (20件)
平均馬連配当 3165.0円 (20件)
平均馬単配当 5614.0円 (20件)
平均3複配当 9837.0円 (30件)
平均3単配当 56652.0円 (30件)
近年は少頭数で行われるのが普通でしたが、今年は特別登録が17頭。フルゲートの16頭で行われる可能性もありそうです。
近年、少頭数のわりには意外と荒れています。まあ、小回りの1800mですし、紛れはあります。イメージとしては、地力・実績上位の中距離馬が勝って、2・3着に機動力のある穴馬が食い込んでくると言った感じです。毎年。
データ分析
過去10年の成績をもとに、もう少し詳しくレースを分析・展望していきます。
ローテーションを見てみましょう。
ご覧の通り「前走GI組」が上位です。休み明けかどうかはあまり関係がないのですね。
とは言え、今年のメンバーは例年と違って抜けた実績馬がいませんから、傾向が引き継がれるかはよく分かりません。すいません。
もう一つ、前走着順のデータを見てみましょう。
ご覧の通り、前走好走組が強いレースです。とは言え、2・3着は前走凡走馬の巻き返しも多いです。
アタマは順当、2・3着で紐穴狙いが良いように思います。
主な出走予定馬
ヒシイグアス
3連勝中のハーツクライ産駒です。デビュー当時から体が増えたわけではないですが、レースぶりは明らかに良化していますよね。前走の中山記念は過剰人気だと思ったのですが、人気に応える勝利。距離短縮も問題ないですし、先行力もあります。
うーん、好走条件に合致しすぎているので逆に罠な気もするんですが・・・
ここも順当に力を発揮してくるのではないでしょうか?
バビット
昨年ラジニケ杯とセントライト記念で重賞2連勝。菊花賞は10着、有馬記念は13着に敗れましたが、ここで巻き返しを狙います。
この馬もキャリアが浅いですし、先行力もあります。ただ、上がりがないのが気掛かりです。これまで新潟で33秒8の上がりをマークしたことがありますが、夏の新潟の上がりは速すぎて全く参考になりませんからね。
他のレースでは35秒後半が精々なので、スピードも求められるここでは厳しい気もします。あと、逃げ馬は過去10年で1勝もしていませんしね。どうなんでしょう。
クラージュゲリエ
日経新春杯で3着。クラシックでも善戦した素質馬がようやく復調してきたようです。
最後の勝ち星は2018年の京都2歳Sまで遡ります。あのレースはドスローからの上がり勝負でした。復調してきたとはいえ、重賞の流れで勝ち切れるかどうかは未知数です。
パンサラッサ
昨年のラジニケ杯で2着です。人気するんですかね?前走オープンで2着していますし、押し出されるように人気するような気はしますが、重賞では一押しが足りない印象です。でも、距離短縮は良いともいます。
注目穴馬
ビターエンダー
5~6番人気ぽいですが面白い一頭です。プリンシパルSでは先行して33秒5をマークしていますから、上がり勝負にもある程度対応できます。先行してスッと機動力を使うという中山記念で求められる適性はあるように思います。
前走は6着とは言え、0秒4差。距離短縮は良いと思いますし、叩き2走目で変わり身があってもおかしくないと見ます。ただ、前走敗れてきた馬が巻き返して1着というレースではないので、買うなら2・3着付ですかねー。私なら。
ケイデンスコール
上で挙げた過去の好走データには全く合致しないのですが笑、面白い一頭だと思います。前走のように先行できればといったところでしょう。条件は合うと思います。
以上です。また来週よろしくお願いします。
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