中央競馬

阪神芝1600mの特徴を徹底解説!桜花賞や阪神JFのコース

今回は阪神芝1600mの特徴などを解説します。

阪神コース全体

コース平面図

阪神競馬場の芝外回りコースは一周が約2,100m超。非常に広いコースです。
ゴール前にある高低差約2mの上り坂が特徴です。そこ以外はほぼ平坦が続きます。

芝1600mは向こう正面の2コーナー側からのスタートです。
最初の1コーナーまでは約440m。先行力があれば外枠でも難なく位置が取れます。
コーナーを2つ回って、最後の直線は474m。
広いコースなので紛れは多くありません。

阪神芝1600mの特徴

ゴール前の急坂が特徴です。あと、広いコースでトリッキーではないことも特徴でしょう。実力馬が実力を出しやすいコースだといえます。

重賞勝ち馬の特徴

GIは、牝馬の若駒による桜花賞と阪神JFが行われます。あと、2020年と2021年は秋のマイル王決定戦・マイルCSが行われます。
過去3年に同コースで行われた勝ち馬を見てみましょう。

まず注目すべきは時計です。特に昨年は良馬場なら1分33秒台前半で決まることが多かったです。19年からレコードが3回出てますし、要するに高速馬場です。

位置取りはあまり関係ありません。逃げが残ることもあれば、追い込みがハマることもある。とはいえ、以前ほど大外一気は見られなくなっています。

その他クラス別の特徴

2020年4月~2021年2月に行われた、阪神芝1600mの1~3勝クラスの勝ち馬を見てみましょう。

馬場状態とかいろいろ違いはあるのですが、明確な傾向は「上がるが使える馬」が勝っているということです。

そして、4角10番手以下から差し切ったのは2頭だけです。中段には付けるようにしたいですね。

もう少し広げて、2016年1月~2021年2月に行われた阪神芝1600mの1~3勝クラスのデータを見てみましょう。

意外だったのですが、「前走もマイルを走っていた馬」の成績が抜けて良いです。条件替わりで好走してくるケースは、あまり多くないということでしょうか。

血統はこんな感じです。最小レース機会数10回で、複勝率順でソートしました。
ディープインパクト産駒よりダイワメジャー産駒の方が成績が良いです。

特注の騎手とか枠とか

2016年1月~2021年2月に行われた阪神芝1600mの成績をいろんな角度から調べました。

騎手

C.ルメール騎手は連対率44.3%です。こりゃ凄い。もう無条件で軸で良いんじゃないでしょうか?(他のコースの解説でも同じこと言った気がします笑)

枠順はこんな感じです。若干内有利というところでしょうか。とはいえ、外枠もほとんど差はありません。最初にも言いましたが、広いコースなのであまり紛れはありません。枠順での有利不利も大きくないでしょう。

以上です。
春には桜花賞が行われます。今から楽しみですね。

免責事項: 当記事の情報により、みなさまに発生あるいは誘発されたいかなる損害について、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。競馬法第28条により、未成年者は馬券の購入及び譲り受けることは禁止されています。万が一に刑罰の対象になったとしても、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。当記事に掲載しているデータは、十分に確認した内容となりますが、その正確性について保証するものではありません。 コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、筆者、及び全ての関係者は一切の責任を負いません。

中山芝2000mの特徴を徹底解説!~コース形態・重賞の特徴など~

ここでは中山芝2000mについて解説します!

コース形態

中山の全体コース図です。

中山コース平面図

緑の部分が芝コースで、おむすびの形のような丸いコースが外回り、その中にある楕円形のコースが内回りです。

中山競馬場の芝内回りコースは一周が大体1700mくらいです。右回りです。

ちなみに、9月からの秋開催は例年「野芝のみ」の馬場状態で行われます。これはどういうことかというと、めちゃくちゃ時計が速いということです。この開催はスピードタイプの台頭も多いです。

近年だと2019年9月8日に行われた京成杯AH(芝1600m)でトロワゼトワルが1:30.3という日本レコードで逃げ切ったことがありましたね。

2019年京成杯AHの結果

他の開催は野芝に洋芝をオーバーシードした馬場状態です。洋芝は札幌や函館開催で用いられる芝なのですが、野芝に比べてパワーが要求される傾向にあります。
とは言え、馬場の重さは育成状況や使用状況にも左右されるので、一概には言えません。

コースの特徴

芝内回りコース断面図

直線の入り口から1コーナー半ばにかけてが高低差約5mの上り坂になっています。
坂を上り切ったら、そのあとは下り坂。向こう正面にかけて約4m下ります。

芝2000mは直線入り口からのスタートなので、画像だと左の方からです。スタート直後に急こう配の坂を上がることになります。

最後の直線コースは約310mですが、2m超の急坂が待ち受けています。
要するに、中山芝2000mではスタート直後とゴール前で2回坂を上ることになるわけですね。スピードだけでは攻略しにくいコースと言えるでしょう。

重要なポイント

2コーナー手前から向こう正面にかけて下り坂」というのは重要なポイントです。

隊列が中々決まらないと、競り合いが続いたまま下り坂に突入することになりかねません。そうなると、先行馬にとって息の入らない展開になり、差しが決まる展開になる可能性があります。

対して、1コーナーに入る前に隊列がすんなり決まると、先行馬は下り坂をマイペースで立ち回れるわけですから、スムーズにスピードに乗せていくことができます。そうなると、前有利の流れとなるでしょう。

結構、最後の直線の急坂が重要視されるんですが、序盤の起伏も展開に響くので重要なんです。はい。

まくりはハマりにくいと思います

あと、まくりは決まりにくいコースだと考えます。
「いやいや、同じ内回りの2500mではゴールドシップとかがまくり決めとるやないかい」という突っ込みが聞こえてきそうですが、それは2500mの話です。

2500mだと2コーナー手前の下り坂はレースの中盤に迎えることになります。ペースは落ち着いていることが多いですし、まくりがハマることもあるでしょう。
しかし、2000mにおける2コーナーはまだまだ序盤です。先行する馬が流れに乗り始めたときですし、普通後ろからは動いて行けません。そもそも動いて行けるような脚のある馬は先行するでしょう笑。

まあ、レースは生き物なので「絶対ハマらない」わけではありません。時には、まくりに限らず、ワケが分からない展開になることもあるでしょう。ただ、それを願ってレースを予想するのはあまりオススメしません。

重賞の特徴

クラシック第一弾・皐月賞が行われます。GIは他に2歳限定のホープフルSがありますね。また、京成杯、弥生賞、紫苑S(牝馬限定)と3歳重賞が多く行われるコースです。
古馬混合の重賞は新年の風物詩・中山金杯だけです。

3歳限定重賞についてみていきましょう。

重賞勝ち馬

ますは、過去5年の勝ち馬です。

2016年~2021年1月の中山芝2000m3歳重賞勝ち馬

なんとまあ、逃げ馬の勝利はゼロです。序盤で下り坂、ゴール前急坂というコースですから、前半逃げた馬は目標になりやすいのかもしれませんね。
直線の短い中山で先行馬も活躍するんですが、前述したとおり、差し有利の流れにもしばしばなるコースなので、差しも侮れません。

枠順

枠順はこんな感じ。

勝ち馬の枠順

外目の枠の方が勝ち馬を出しています。特に8枠が強いです。
これは、スタート直後が上り坂→スタート直後はペースが上がらない→揉まれない大外枠から先行しやすい、という事情もあるかもしれません。

内枠有利になるとすれば、開幕週とか馬場状態が良い時か、ペースが流れて外枠の馬がどうしても届かないような場合でしょうか。

その他クラス別の特徴

2016年1月~2021年1月24日に行われた、中山芝2000mの1~3勝クラスの成績データを見てみましょう。

1コーナーの位置取り成績

上で「逃げ馬の勝利はゼロ」と言いましたが、それは過去5年の3歳限定の重賞の話です。条件戦は逃げた馬が普通に活躍しています。

まあ、前有利ですもんね。

枠順

枠順を見てみましょう。

枠順成績

大外枠がめっちゃ勝ってるのは重賞と同じです。しかし、2・3着はやや内枠有利と言ったところでしょうか。なんなんでしょうね。いびつなデータに思えます笑。

血統

次は血統!

出走回数が10回以上ある種牡馬の複勝率順です。
なんとまあ、ドリームジャーニー産駒が1位ですか。他も上位は中長距離血統が大半です。

騎手

最後は騎手の成績を見てみましょう。

出走回数が10回以上ある騎手の複勝率順です。

C.ルメール騎手は複勝率68.4%です。こりゃ凄い笑。若手だと菅原明良君が複勝率26.9%で複勝回収率328%!応援します!笑

以上です。是非予想なりなんなりに役立ててください。

免責事項: 当記事の情報により、みなさまに発生あるいは誘発されたいかなる損害について、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。競馬法第28条により、未成年者は馬券の購入及び譲り受けることは禁止されています。万が一に刑罰の対象になったとしても、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。当記事に掲載しているデータは、十分に確認した内容となりますが、その正確性について保証するものではありません。 コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、筆者、及び全ての関係者は一切の責任を負いません。

東京芝2400mの特徴を徹底解説!

ここでは東京芝2400mの特徴を解説します。

コース形態

東京競馬場の芝コースは一周が2,000m超。非常に広いコースです。
起伏はありますが、坂はなだらかで、高低差はせいぜい2mです。ほぼ平坦と言って良いでしょう。

ご覧の通り、芝2400mはスタンド前直線のやや4コーナー側からスタートします。
最初の1コーナーまでは約350m。先行力があれば外枠でも難なく位置が取れます。
コーナーを4つ回って、最後の直線は約525m。
広いコースなので紛れは多くありません。

コースの特徴

まずコース形態の特徴は、3コーナー側の向こう正面に起伏があることがあげられます。
ここでペースが落ち着いて、直線の瞬発力勝負になるということもありますし、ペースがそれほど落ちなければ持久力勝負の様相を呈します。
というのは極端ですが、意外とレースが動くポイントでもあります。
この辺って映像だと分かりにくいですよね?カメラのポイントが良く切り替わるというか。

直線は残り300m地点にかけて高低差2mの坂があります。まあ、近年、普通は瞬発力勝負になります。

過去の重賞の特徴

日本ダービー、オークス、ジャパンCと3つのGIが行われます。あと、GIIの青葉賞ですね。
過去5年の勝ち馬を見てみましょう。

まず注目すべきは時計です。特にここ4年は良馬場なら2分24秒台以下で決まることが多いですし、18年のジャパンCは2分20秒6のレコードが記録されています。
あと、意外と先行馬が残っていることにも注目です。ここ4年、19・20年のオークス以外では4角6番手以内の馬が制しています。

要するに近年は前有利です。

その他クラス別の特徴

2020年1月~2021年2月に行われた、東京芝2400mの1~3勝クラスの勝ち馬を見てみましょう。

馬場状態とかいろいろ違いはあるのですが、明確な傾向は「上がるが使える馬」で、かつ「先行馬」が勝っているということです。
上がりは34秒台前半くらいは使いたいものですね。


そして、昨年4角10番手以下から差し切ったのは1頭だけです。
以前は直線で内外に広がってヨーイドンという競馬もしばしばありましたが、近年は基本的に前目で立ち回って切れ味のある馬が優勢です。

2016年1月~2021年2月に行われた、東京芝2400mの1~3勝クラスの血統データはこんな感じです。やはりディープインパクト産駒は強いですね。
意外と(?)オルフェーヴル産駒の好走は少ないです。
とにかく主流の中・長距離血統が優勢です。

ちなみに、未勝利だとこんな感じです。さっき「オルフェーヴル産駒の好走は少ない」と言いましたけど、これから増えてくるかもしれないですね。あと、キズナ産駒、エピファネイア産駒もこれから幅を利かせてくるかもですね。

特注の馬(騎手、脚質、枠etc)

2011年1月~2021年2月に行われた、東京芝2400mの成績をいろんな角度から調べました。

騎手

C.ルメール騎手は連対率46.4%です。こりゃ凄い。もう無条件で軸で良いんじゃないでしょうか?笑

枠順はこんな感じです。若干内有利というところでしょうか。特に上級条件では内枠有利の傾向になります。しかし、外枠だからって嫌われている馬は妙味が出るかもしれません。2018年日本ダービーのワグネリアンなんてまさに外枠で嫌われた一例ですよね。外枠だからって極端に嫌う必要はないと思います。

以上です。なぜか皐月賞の中山芝2000mより前に東京をやってしまいました。次は中山芝2000mにします。よろしくお願いします!

免責事項: 当記事の情報により、みなさまに発生あるいは誘発されたいかなる損害について、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。競馬法第28条により、未成年者は馬券の購入及び譲り受けることは禁止されています。万が一に刑罰の対象になったとしても、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。当記事に掲載しているデータは、十分に確認した内容となりますが、その正確性について保証するものではありません。 コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、筆者、及び全ての関係者は一切の責任を負いません。

過去10年の中山記念~予想を楽にするデータ分析~

 今回は中山記念のデータ分析です。
近年は一線級の多くがここを始動戦として選んでいて、スーパーGIIと言える豪華メンバーが揃うことが多かったですが、今年は登録にGI馬が1頭もおらず混戦模様です。

過去10年のデータを中心に見ながら、今年の展望をしていきましょう。

過去10年の勝ち馬

まずは勝ち馬から見ていきます。

いやー、良いメンバーですね。昨年のダノンキングリー以外は既に重賞を勝った経験がありました。また、ダノンキングリーも皐月賞3着、日本ダービー2着馬ですからね。

通過順を見ると分かると思いますが、基本的には先行馬優勢です。逃げ切りはゼロですが。
とにかく、内回りコースの開幕週なのでバンバン差しが決まるわけではありません。とは言え、スピード豊富なマイラーというタイプではなく、先行できる中距離馬が勝ち切るケースが多いと分かります。

別の視点から見てみましょう。

血統を見ると、父が主流のサンデーサイレンス系or母父がサンデーサイレンスの馬ばかりです。
そして、勝ち馬10頭は全てキャリア20戦以内で、6歳以上で勝ったのは17年のネオリアリズムだけです。

今年の特別登録があるメンバーで、「先行馬(キャリアの1/2以上で4角5番手以内)」and「中距離馬(2000m以上のレースを勝ったことがある)」and「父サンデーサイレンス系or母父サンデーサイレンス」and「キャリア20戦以内」and「5歳以下」の条件をすべて満たすのは、

バビットとヒシイグアスとビターエンダーの3頭です。
うん、バビットとヒシイグアスは恐らく人気に中心ですし、ビターエンダーも休み明け2走目でなんだか不気味な存在です。

過去10年の配当

 平均単勝配当  463.0円 (10件)
 平均複勝配当  266.0円 (30件)
 平均枠連配当  2967.0円 (20件)
 平均馬連配当  3165.0円 (20件)
 平均馬単配当  5614.0円 (20件)
 平均3複配当  9837.0円 (30件)
 平均3単配当  56652.0円 (30件)

近年は少頭数で行われるのが普通でしたが、今年は特別登録が17頭。フルゲートの16頭で行われる可能性もありそうです。
近年、少頭数のわりには意外と荒れています。まあ、小回りの1800mですし、紛れはあります。イメージとしては、地力・実績上位の中距離馬が勝って、2・3着に機動力のある穴馬が食い込んでくると言った感じです。毎年。

データ分析

過去10年の成績をもとに、もう少し詳しくレースを分析・展望していきます。

ローテーションを見てみましょう。

ご覧の通り「前走GI組」が上位です。休み明けかどうかはあまり関係がないのですね。
とは言え、今年のメンバーは例年と違って抜けた実績馬がいませんから、傾向が引き継がれるかはよく分かりません。すいません。

もう一つ、前走着順のデータを見てみましょう。

ご覧の通り、前走好走組が強いレースです。とは言え、2・3着は前走凡走馬の巻き返しも多いです。

アタマは順当、2・3着で紐穴狙いが良いように思います。

主な出走予定馬

ヒシイグアス

3連勝中のハーツクライ産駒です。デビュー当時から体が増えたわけではないですが、レースぶりは明らかに良化していますよね。前走の中山記念は過剰人気だと思ったのですが、人気に応える勝利。距離短縮も問題ないですし、先行力もあります。
うーん、好走条件に合致しすぎているので逆に罠な気もするんですが・・・
ここも順当に力を発揮してくるのではないでしょうか?

バビット

昨年ラジニケ杯とセントライト記念で重賞2連勝。菊花賞は10着、有馬記念は13着に敗れましたが、ここで巻き返しを狙います。
この馬もキャリアが浅いですし、先行力もあります。ただ、上がりがないのが気掛かりです。これまで新潟で33秒8の上がりをマークしたことがありますが、夏の新潟の上がりは速すぎて全く参考になりませんからね。

他のレースでは35秒後半が精々なので、スピードも求められるここでは厳しい気もします。あと、逃げ馬は過去10年で1勝もしていませんしね。どうなんでしょう。

クラージュゲリエ

日経新春杯で3着。クラシックでも善戦した素質馬がようやく復調してきたようです。
最後の勝ち星は2018年の京都2歳Sまで遡ります。あのレースはドスローからの上がり勝負でした。復調してきたとはいえ、重賞の流れで勝ち切れるかどうかは未知数です。

パンサラッサ

昨年のラジニケ杯で2着です。人気するんですかね?前走オープンで2着していますし、押し出されるように人気するような気はしますが、重賞では一押しが足りない印象です。でも、距離短縮は良いともいます。

注目穴馬

ビターエンダー

5~6番人気ぽいですが面白い一頭です。プリンシパルSでは先行して33秒5をマークしていますから、上がり勝負にもある程度対応できます。先行してスッと機動力を使うという中山記念で求められる適性はあるように思います。
前走は6着とは言え、0秒4差。距離短縮は良いと思いますし、叩き2走目で変わり身があってもおかしくないと見ます。ただ、前走敗れてきた馬が巻き返して1着というレースではないので、買うなら2・3着付ですかねー。私なら。

ケイデンスコール

上で挙げた過去の好走データには全く合致しないのですが笑、面白い一頭だと思います。前走のように先行できればといったところでしょう。条件は合うと思います。

以上です。また来週よろしくお願いします。

免責事項: 当記事の情報により、みなさまに発生あるいは誘発されたいかなる損害について、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。競馬法第28条により、未成年者は馬券の購入及び譲り受けることは禁止されています。万が一に刑罰の対象になったとしても、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。当記事に掲載しているデータは、十分に確認した内容となりますが、その正確性について保証するものではありません。 コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、筆者、及び全ての関係者は一切の責任を負いません。

過去10年のフェブラリーS~馬券購入前に読みたい傾向と対策~

 フェブラリーSは、年明け初のJRAのGI競走です。近年、中距離路線の一線級はドバイやサウジアラビアといった海外に行くことが多く、メンバーが依然と比べれば手薄になっている(ように思える)一戦です。
その分波乱の要素もあり、馬券的には面白いと思います。

過去10年のデータを中心に見ながら、今年の展望をしていきましょう。

過去10年の結果データ

まずは勝ち馬から見ていきます。


過去10年、4角2番手以内の馬が4勝、4角8番手以下の馬も4勝しています。
明確に「前有利」「差し有利」ということではなく、その年の展開によって好走するタイプが変わっているレースです。

2着馬まで広げてみてみます。


連対20頭中、7頭は最速の上がりを使っています。直線の長い東京ですからね。行った行ったで粘り込むには相当な地力と展開の助けが必要です。
あと、気になる点としてはリピーターが多いことでしょうか。コパノリッキー、ゴールドドリーム、ノンコノユメと3頭が複数年連対を果たしています。
東京ダート1600mは距離が特殊(JRAでは東京だけ)ですし、芝スタートでもあります。特殊なコースなのでスペシャリストが生まれやすいのかもしれません。

連対馬の前走を見てみましょう。


ご覧の通り「距離短縮組vs根岸S好走組」という様相です。

過去10年の配当

 平均単勝配当  3349.0円 (10件)
 平均複勝配当  425.3円 (30件)
 平均枠連配当  2491.0円 (20件)
 平均馬連配当  14784.0円 (20件)
 平均馬単配当  35927.0円 (20件)
 平均3複配当  20342.0円 (30件)
 平均3単配当  176512.0円 (30件)

14年にコパノリッキーが単勝272.1倍の16番人気で勝っているので、平均の単勝配当がものすごく高いです。とはいえ、10年で単勝10倍以下の馬が7勝していますから、基本的にアタマに来る馬は下馬評3番手評価くらいの馬が多いです。

ダートのレースって芝以上に展開次第でコロッと着順が変わったりする(ような気がする)んで、人気妙味も注意して見た方が良いかもしれませんね。
今年は「どう考えてもこれ!」っていう本命馬がいないですし、揉まれ弱い馬も結構いるので、中波乱くらいはあるかもしれません。

過去10年の好走馬の血統

過去10年で3着以内に入った延べ30頭の血統を見ていきましょう。

特注のゴールドアリュール産駒をのぞけば、父サンデーサイレンス系が好走したのは13年1着のグレープブランデーと昨年2着のケイティブレイブだけです。
まあ、父サンデー系は出走馬が少ないというのもあると思いますが、ダートの一線級が反るここでは存在感が薄いです。
今年の人気馬だと、アルクトスが父サンデー系ですね。

主な出走予定馬

カフェファラオ

昨年同条件のヒヤシンスSとユニコーンで規格外の強さを見せました。その後、GI/JpnIでは2戦2敗。底力がないという見方もできると思いますが、ジャパンダートダービーは地方の深い砂で躓くシーンがありましたし、前走のチャンピオンズCはGI/JpnI勝ちのある実績馬が多数参戦していました。2番人気は見込まれ過ぎだと思いましたが、正直6着は上々の走りだったと思います。

今回は条件が得意の東京ダート1600mに変わりますし、相手関係も前走よりは楽。あとは揉まれなければと言ったところではないでしょうか?まあ、豪快な競馬をする米国産馬なので、気性面でも難しさがあるのかもしれません。

レッドルゼル

これまでダートでは14戦12勝。抜群の安定感を誇ります。前走の根岸Sは勝負強さを見せて重賞初制覇。内容も上々でしたし、マイルも守備範囲でしょう。
しかし、GIで初のマイルに対応できるのかは未知数です。いやー、初めての条件、初のGIで勝利するなんで簡単じゃないですよね?それがどうかです。

ただ、マイルは持つと思います。

アルクトス

昨年のマイルCS南部杯を日本レコードで制しました。超高速馬場でしたからレコードが出るのは驚きではないのですが、素晴らしい内容だったことには違いありません。
東京ダート1600mにも実績があります。が、昨年の本レースは9着に敗れています。中央で勝った19年のプロキオンSも高速馬場でした。勝ち切るには馬場のアシストも必要な気がしています。

ローテーションも、距離延長組は前走3着以内しか結果を出していませんし、父サンデー系。データには合っていません。

サンライズノヴァ

4年連続の参戦になります。過去3年は4・7・3着。基本的に後方から末脚を活かすタイプなので展開頼みになります。
18年にノンコノユメが勝った年のように、ハイペースから4角で馬群が凝縮する展開になればチャンスはあると思います。

オーヴェルニュ

現在3連勝中。ものすごい成長力ですよね。
この馬とは因縁があります。18年11月18日の未勝利で、芝→ダート替わり&距離短縮という絶好の条件になり、しかも鞍上はC.デムーロ。単勝が6倍もついていたので結構な額を勝っていたら何故か前をとらえきれずに2着・・・スタートで若干後手を踏んだのが痛かったんでしょうか・・・
しかし、こんな昔話はどうでもいいですね。

キャリアを重ねて距離延長にも対応してきました。そして前走は東海Sを完勝。馬場の恩恵や川田騎手の好騎乗はあったとは言え、素晴らしい成長力だと思います。

マートファルコン産駒(その父ゴールドアリュール)ですし、今回の条件替わりはこなせるはずです。あとは、鞍上がどうなるか・・・

インティ

一昨年の覇者です。昨年は2番人気で14着に敗れました。
前走の東海Sは見どころなく12着。力はあるのですが、ムラもあります。今年は大井のワークアンドラブが主張してくる可能性もあり、展開面がカギになるでしょう。

ワンダーリーデル

19年の武蔵野Sの覇者です。あのレースはハイペースで馬群が2つになって差してきやすかったレースなのですよね。展開がはまってGIII勝利ですから、GIではワンパンチ足りない印象です。
前走激走した分穴人気しそうですが、前走より人気してまで狙えるかと言われれば・・・

<注目穴馬>

上で挙げた以外に気になる馬を紹介しておきます。

デュードヴァン

除外対象なんですが、出てくれば面白い存在だと思います。武蔵野Sで負け過ぎていますし、カフェファラオの陰に隠れてますが、この馬も相当東京ダート1600mの適性は高いです。

エアスピネル

芝の実績馬ですが、初ダートのプロキオンSで2着、武蔵野Sで3着とダートでも好走しています。半周替わりはプラスだと思います。

10番人気くらいなんですかね?8歳とはいえまだ23戦しかしていませんし、芝とは言えGI実績も豊富です。チャンスがあっていいと思います。

以上です。また来週よろしくお願いします。

免責事項: 当記事の情報により、みなさまに発生あるいは誘発されたいかなる損害について、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。競馬法第28条により、未成年者は馬券の購入及び譲り受けることは禁止されています。万が一に刑罰の対象になったとしても、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。当記事に掲載しているデータは、十分に確認した内容となりますが、その正確性について保証するものではありません。 コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、筆者、及び全ての関係者は一切の責任を負いません。

過去10年の京都記念~馬券購入前に読みたい傾向と対策~

 京都記念は、ドバイ国際競走や大阪杯の前哨戦にも位置づけられるGIIです。実力馬の始動戦に選ばれることも多いですが、近年は少頭数で行われるのが通例です。

過去10年の結果データ

まずは連対馬から見ていきます。

15年の覇者ラブリーデイはその後宝塚記念と天皇賞(秋)を制覇。16・17年連覇のサトノクラウンは16年の香港ヴァーズと17年の宝塚記念を制覇、そして昨年の覇者クロノジェネシスは宝塚記念と有馬記念で春秋グランプリ制覇を果たしました。今後のGI戦線に向けて重要なレースです。

サトノクラウンが連覇しているのは注目すべきです。4歳に入ってムラがある成績だったのですが、2年連続でこのレースで一変しています。

京都記念は2200m(今年は阪神開催ですが)。いわゆる、「非根幹距離」です。
2000mとか2400mとか王道のクラシック・ディスタンスとはちょっと違う適性が求められるわけですね。
ディープインパクト産駒が過去10年で1勝しかしていないのも、こういう事情が絡んでいるかもしれません。唯一勝利したトーセンラーは言わずと知れた京都巧者でした。
(同舞台の宝塚記念でも、過去10年でディープインパクト産駒は1勝しかしていません)

今年は有力馬にディープインパクト産駒が多く、そしてクラシックを勝った実績のある馬も含まれます。
私は疑ってかかろうと思っていますよ。はい。

過去10年の配当

 平均単勝配当  1042.0円 (10件)
 平均複勝配当  231.0円 (30件)
 平均枠連配当  1589.0円 (20件)
 平均馬連配当  2363.0円 (20件)
 平均馬単配当  5449.0円 (20件)
 平均3複配当  2999.0円 (30件)
 平均3単配当  25185.0円 (30件)

少頭数で行われるのが通例なので、3連系はそこまで荒れません。しかし、単勝の平均配当が10倍を超えているのは注目。
結構断然人気になる馬も出てくるレースなのですが、勝ち切れない場合が多いということです。

過去10年の好走馬の血統

過去10年の連対馬の父と母です。

先述した通り、ディープインパクト産駒は勝ち切れないケースが多いです。
サトノクラウンの父Marjuってご存じですか?1991年の英ダービー2着馬なんですが、まあ、マニアしか知りません笑。サトノクラウンが超良い馬だったっていうのももちろんあるんですが、こういうニッチな血統が圧勝しちゃうレースでもあるんですよね。
あと、18年の勝ち馬クリンチャーは今ではダート馬ですからね。ダート適性ある馬が皐月賞馬を破るレースでもあるんです。

要するに、順当にスピードが速い順で決まるレースではないということです。

主な出走予定馬

ワグネリアン

2018年の日本ダービー馬です。その後は勝ち星をあげられていません。
その後は大阪杯とジャパンCで3着がありまずが、これらは根幹距離。今回は休み明けですし、いきなり好走するイメージはさっぱりわきません笑。

武豊騎手との新コンビは興味深いですね。

ラヴズオンリーユー

19年のオークス馬です。この馬もその後は勝ち星をあげられていません。
2200mのエリザべス女王杯で2年連続3着しています。よく言えば、2年連続好走ですが、悪く言えば、2年連続3着止まりです。
レース適性というのは不思議なもので、相手関係が変わったら着順が変動するというのはあまりありません。いや、無いわけではないのですが、予想の根拠としては乏しいです。
勝ち切れないコースは相手関係が変わっても勝ち切れないケースが多いですし、得意なコースだと相手が多少強くなっても好走してくるものです。

ステイフーリッシュ

いわゆる善戦マンです。どうでもいいですが、私の2018年の日本ダービー本命はこの馬でした笑。GIでは足りないけど、GIIだと堅実というタイプで、昨年のこのレースも3着しています。阪神にコースが替わってマイナスということはないでしょうし、今年も好走を期待できるのではないでしょうか?
ただ、開幕週はどうでしょうね。これまで速い時計の出る阪神ではさっぱり結果が出ていません。

以上です。今週はこのレースだけです。また来週よろしくお願いします。

免責事項: 当記事の情報により、みなさまに発生あるいは誘発されたいかなる損害について、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。競馬法第28条により、未成年者は馬券の購入及び譲り受けることは禁止されています。万が一に刑罰の対象になったとしても、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。当記事に掲載しているデータは、十分に確認した内容となりますが、その正確性について保証するものではありません。 コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、筆者、及び全ての関係者は一切の責任を負いません。

過去10年のきさらぎ賞~馬券購入前に読みたい傾向と対策~

 今年で61回を数える伝統の一戦です。この時期から翌週の共同通信杯など3歳限定戦が増えてきますから、メンバーが分散して少頭数で行われるのが通例です。近年だとサトノダイヤモンドやルージュバックがここを勝ち、有力馬としてクラシックに歩を進めました。

 あ、後、例年は京都の外回り1800mで行われていますが、現在京都競馬場は改修工事中なので今年は中京2000mで行われます。

過去10年の結果データ

条件が違うので過去10年のデータを見てもあまり意味がありません。多分。

とは言え何も分析しないのはあれなので、今年に入ってからの中京芝のデータでも見ておきましょう。

※画像は該当する全レースの一覧ではありません。一部です。

1月24日までの開催で中京では芝レースが53回施行されました。
平均頭数は13.8頭です。

注目すべき(なような気がする)ポイントをいくつか挙げていきます。

①追い込みは不発

4角10番手以下から追い込んで勝ったのは1頭だけです。バンバン差しや追い込みが決まる馬場ではないでしょう。

②上がりがかかる

冬場なので当然と言えば当然なのですが、上がりがかかっています。勝ち馬の平均上がり3ハロンは35秒3です(距離がバラバラなので一緒くたに平均を出すのもどうかとは思いますが)。

上がり33秒台で勝ったのは、1月5日の新馬戦の勝ち馬だけです。
春の阪神や東京で要求されるようなキレッキレの切れは必要ないでしょう。

1月最終週からBコースに替わっているので、同じような傾向が続くかは分かりませんが、荒れた馬場であることは間違いありません・・・

過去10年の配当

 平均単勝配当  802.0円 (10件)
 平均複勝配当  185.0円 (10件)
 平均枠連配当  2201.7円 (6件)
 平均馬連配当  3220.0円 (10件)
 平均馬単配当  5386.0円 (10件)
 平均3複配当  4894.0円 (10件)
 平均3単配当  36160.0円 (10件)

少頭数で行われるわりには荒れている印象です。少頭数のレースって案外荒れたりしますよね。

どんな血統が走るんだろう?

今年に入ってから、中京芝2000m以上のオープン戦は4レース行われました。
3着以内に入った12頭のうち、実に「9頭」はロベルトの血を持っていました。

今の中京はロベルト馬場だ!
信じるか信じないかは、あなた次第です。

主な出走予定馬

ヨーホーレイク

きょうだいが全て勝ち上がっているPOG向きの良血ディープインパクト産駒です。
前走はGIのホープフルSで3着でした。
実績からして人気しそうですが、どうなんでしょうねぇ。タフな馬場で好走してきたというのは良いと思うんですが、全部ドスローなんですよね。
うーん。よくわかりません。

ランドオブリバティ

こちらもディープインパクト産駒。前走のホープフルSは2番人気に支持されて、4角え余裕の手応えかと思いきや、逆手前で逸走。残念ながら競争中止となってしまいました。
能力があるのは確かだと思うので、コーナーを曲がれるかどうかでしょう。

ラーゴム

オルフェーヴル産駒です。ここ2走は惜しくも2着。堅実というか、勝ち味に遅いというか。まだ3走しかしていないので何とも言えないところです。
とは言え、2走前のアイビーSのゴール前の伸びは見どころがありました。左回りの方が良いのかもしれません。なんとなくですが。

以上です。来週もよろしくお願いします。

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過去10年の東京新聞杯~傾向と対策~

 東京新聞杯は、安田記念まで続く古馬マイル路線の始動戦として位置づけられる一戦です。

過去10年の結果データ

まずは勝ち馬から見ていきます。

15年の勝ち馬ヴァンセンヌは同年の安田記念で2着、18年の勝ち馬リスグラシューはヴィクトリアマイルで2着、19年の勝ち馬インディチャンプは安田記念を制して、秋にはマイルCSも制しました。

まだ春の大舞台を見据えるには早い時期ですが、GIと同じ舞台で行われることもあってか何頭かGIでも好走馬が出てきています。「今後の活躍見据えた場合~」という視点で見ていくのも面白いでしょう。

時計の掛かり方は毎年異なるので一概には言えませんが、「上がり3ハロン1位の馬が1勝もしておらず、上がり3ハロン4位以下の馬が8勝している」点は面白いですね。

※「3F」の項目は、上がり3ハロンが1位の場合は黄色、2位は水色、3位は緑になります。


逃げ馬が勝った16・17年はいずれもスローペースで、特に17年に関しては「超スローペース」でした。他の年もミドルペースにはなっても、末脚一辺倒のタイプは勝ち切れていません。
まあ、後ろから行く馬が届かないことはこのレースに限ったことではないのですが、”直線の長い東京だからって、末脚が切れる馬を狙えばいいというわけではない”ということを10回唱えてから予想に入るようにしましょう。

もう一個。過去10年で、1番人気は1勝だけです。
東京はコースが広いので、ローカルとかに比べれば紛れは起きにくいはずなのですが、このレースの本命馬は苦戦傾向にあります。
人気するような馬は秋にしっかり走ってきた馬や、昨年までに連勝で勝ち上がってきた馬が多いでしょうし、調整が難しかったりするのかもしれません。知りませんけど。

過去10年の配当

平均単勝配当  920.0円 (10件)
平均複勝配当  280.0円 (10件)
平均枠連配当  1968.0円 (10件)
平均馬連配当  5830.0円 (10件)
平均馬単配当  10444.0円 (10件)
平均3複配当  16193.0円 (10件)
平均3単配当  97113.0円 (10件)

「中荒れ」といった感じです。1番人気が勝っていないからこんなもんでしょうか。ただし、今年も中荒れとなる保証はないのであしからず。

過去10年の好走馬の血統

過去7年の連対馬の父と母です。
過去7年というのに深い意味はなく、ただ私のPCで一度にキャプチャ出来るのが7年分だっただけです。

説明するまでもなく、ディープインパクト産駒が強いです。また、14頭中11頭は父が大血統でいうところのサンデーサイレンス系です。
スローになりやすい半周レースですから、サンデー系が幅を利かせるのかもしれません。
何にせよ、1600mより短い距離を主戦場とするスプリンタータイプより、中距離タイプの血統が強いレースと言えそうです。

主な出走予定馬

ヴァンドギャルド

マイルCSで6着して以来の休み明けです。昨年の東京新聞杯にも出走しており、2番人気で6着でした。まあ、昨年は6着とはいえ、飛び上がるようなスタートで出遅れちゃいましたからね。0秒2差まで詰めてますから、力負けではありませんでした。

好走の多いディープインパクト産駒ですし、後は人気との兼ね合いではないでしょうか?

ダイワキャグニー

これまでの全8勝を東京であげている分かりやすい東京巧者です。今回は久々の1600mですね。
前に行ける強みもありますし、いいのではないでしょうか?
まあ、一気の距離短縮ですんなり先行できるかは分かりませんが。

ヴェロックス

中々重賞を勝てない馬です。2019年の有馬記念でアーモンドアイに先着した8頭のうち、重賞を勝っていないのはこの馬だけです。(他は全てGI馬です)
切れというよりは前々でしぶとさを活かすタイプなので、距離短縮は良さそうなもんですが、こればかりはやってみないと分かりません。

以上です。時間があったらきさらぎ賞も書きます。

免責事項: 当記事の情報により、みなさまに発生あるいは誘発されたいかなる損害について、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。競馬法第28条により、未成年者は馬券の購入及び譲り受けることは禁止されています。万が一に刑罰の対象になったとしても、筆者、及び全ての関係者は一切その責任を負いません。当記事に掲載しているデータは、十分に確認した内容となりますが、その正確性について保証するものではありません。 コンテンツのご利用により、直接または間接であるかを問わず、万が一何らかの問題、損害・損失が発生した場合でも、筆者、及び全ての関係者は一切の責任を負いません。

【東京スポーツ杯2歳S】昨年はコントレイルが制した出世レース

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昨年は今年無敗でクラシック三冠を達成するコントレイルが5馬身差で圧勝。それ以前も、ワグネリアン、サトノクラウン、イスラボニータ、ディープブリランテ、サダムパテック、ローズキングダム、ナカヤマフェスタなど活躍馬を多数輩出している出世レースです。

少頭数で行われることも多い一戦ですが、今後に向け目が離せません。

コース紹介

舞台となる東京芝1800mは、2コーナー半ばに設置されたポケットからスタートします。古馬のレースでは大逃げが見られることもしばしばですが、この東京スポーツ杯2歳Sは、3コーナーまでスローペースで推移し、直線での上がり勝負になることが多いです。

今年も少頭数が濃厚ですし、あまり枠順は気にしなくてよいでしょう。

直線に入って約2mの上り坂があります。その後は平坦です。525mにも及ぶ直線コースですから、特に若駒同士の戦いにあっては紛れは起きにくいです。

ポイントはB→Cコース替わりでしょうか。どのような馬場になっているかは未知数ですが、例年速い時計が出やすい傾向にあります。

主な出走馬紹介

ジュンブルースカイ
タイトルホルダー
ダノンザキッド
トーセンジャック
ドゥラヴェルデ
プラチナトレジャー
モメントグスタール
モリノカンナチャン
レインフロムヘヴン
ヴェローチェオロ

1週前時点で10頭の登録があります。

ダノンザキッド

人気の中心はこの馬になりそうですね。2018年のセレクトセール当歳にて1億800万円で取引されたジャスタウェイ産駒で、きょうだいには昨年のシンザン記念・3着などがあるオープン馬ミッキーブリランテがいる血統です。

6月に阪神芝1800mでデビューし、稍重としては好時計の1分48秒3で3馬身差快勝しました。

新馬戦の前後半3ハロンのラップは35秒8-35秒1。4~6ハロンが12秒4-12秒6-12秒4ですから中緩みしているのは確かですが、新馬戦にしては序盤からしっかりペースが刻まれて、地力が試されたレースと言えます。

自身の上がりは34秒7。東京でこれがどう出るかでしょう。この東京スポーツ杯2歳Sは、上がり3ハロン33秒台の末脚を持つ馬が制すことが多いレースです。

ジャスタウェイ×Dansiliで早期から活躍できそうな血統ですが、例年の勝ち馬とは毛色の違うタイプ。能力があるのは間違いないとしても、東京よりは阪神向きに思えます。試金石の一戦となります。

ドゥラヴェルデ

ドゥラメンテの初年度産駒で、新潟芝1800mの新馬戦を3馬身差で快勝しました。

使った上がり3ハロンは33秒1と非常に鋭いキレです。

しかし、夏の新潟競馬には騙されてはいけません。夏の新潟は、上がり32秒台も出る高速馬場です。新馬戦とはいえスローペース。東京に替わって同じようなパフォーマンスが発揮できるかは未知数でしょう。

もちろん、地力がなければ圧勝もできませんから人気するのは当然でしょう。この馬にとっても2戦目のここが試金石となります。

ジュンブルースカイ

恐らく上2頭に次ぐ支持を集めそうなのが、この馬です。

父はドゥラメンテ。前走のリステッド・萩Sでは、内をすくって半馬身差2着に入りました。父に似ずレースぶりが優等で、順調にいけばオープンには行ける素材でしょう。

東京コースも問題なくこなせそうですし、3番人気をどう取るかによって取捨は変わってきそうです。

GIに向けた重要な一戦

暮れの朝日杯FSや、もっと先の皐月賞、日本ダービーに繋がる重要な一戦です。

ここからGI戦線を盛り上げる馬が出てくるのか、注目して週末を待つことにします。

発走は11月23日(祝月)、15時25分です。

【マイルCS】阪神芝1600mで行われる初めての古馬GI

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マイルチャンピオンシップは例年京都で行われてきた芝1600mのGIです。春の安田記念と並んで「マイル王決定戦」と称されており、昨年はインディチャンプが勝利しました。

京都競馬場が改修工事に入ったことに伴い、今年は阪神競馬場で行われます。阪神芝1600mは外回りを使用。GIは、2歳牝馬の阪神JF、2歳牡馬牝馬の朝日杯FS、3歳牝馬の桜花賞が行われますが、古馬GIが行われるのはこれが初めてです。

コース紹介

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阪神 芝1600m

広くてコーナーもゆったりしたレイアウト。トリッキーな京都と違い、紛れが少なく各馬のいわゆる”地力”が試される舞台と言えるでしょう。

直線は473.6m。ポイントはゴール前の高低差約2mの登り坂です。スピードに加え、パワーも求められる。つまり、総合的な能力が求められるコースだと言えます。

主な出走馬紹介

アウィルアウェイ
アドマイヤマーズ
インディチャンプ
カツジ
グランアレグリア
ケイアイノーテック
サウンドキアラ
サリオス
スカーレットカラー
タイセイビジョン
ブラックムーン
ベステンダンク
ペルシアンナイト
メイケイダイハード
ラウダシオン
レシステンシア
ヴァンドギャルド

1週前登録では、GI馬8頭を含めて17頭の登録があります。

グランアレグリア

安田記念とスプリンターズSをいずれも完勝。3歳時の桜花賞を含めてGIを3勝しており、勢いや実績は上位の存在です。前走のスプリンターズS勝利は、ディープインパクト産駒として初の快挙でした。

気性面に難しさがあるのか、3歳までは大事に使われてきていて、キャリアはまだ9戦です。阪神実績もありますし、死角という死角はないように思えます。

気になる点を挙げるとすれば、間隔でしょう。今回は約1か月半の間隔での出走ですが、これまで前走から2か月以内の間隔で出走したレースは、

朝日杯FS・3着

NHKマイルC・5着(降着)

といずれも敗れています。今回も一番人気に推されそうですが果たして。

サリオス

無敗の三冠馬コントレイルにしか先着を許していない3歳馬です。世代2位の実力馬と言えます。古馬との初対決となった前走の毎日王冠も完勝しましたね。

56kgの斤量で出走できるのはアドバンテージでしょう。しかし、この時期中距離だと2kgの恩恵を受けることができるのに対し、マイルだと1kgなんですよね。

過去10年で、3歳馬は[2-0-2-32]で複勝率11.1%です。

また、過去10年に行われた古馬混合の阪神芝マイルのオープン戦で、ハーツクライ産駒は[1-0-2-13]で複勝率18.8%。ちなみにディープインパクト産駒は[10-11-10-48]で複勝率39.2%です。これと比べると、あまりいい数字とは言えませんよね。

もちろん、サリオスは昨年の朝日杯FSを勝っていますし、阪神マイルには対応可能でしょう。古馬の一線級とぶつかるここが試金石と言えます。

インディチャンプ

昨年、安田記念とマイルチャンピオンシップを勝ち、春秋マイルGI制覇を果たしました。今年の安田記念でも3着と、マイル路線で一線級の活躍を続けています。

今回この馬のネックとなるのは、「休み明け」と「阪神」でしょう。

休み明けは走らないというタイプではないのですが、昨年のGI・2勝はいずれも前哨戦を使っての上積みを感じさせる走りでの勝利でした。今年も、中山記念を叩きとして始動して目標の安田記念まで進みました。しかし、今秋はぶっつけ本番です。これがどう出るかは未知数です。

そして、阪神コース。阪神でも結果は残していますし、”ダメ”というわけではないと思います。しかし、昨年非常に強い勝ち方をした京都コースの方が合っているように思います。過去に阪神の重賞では、毎日杯・3着、アーリントンC・4着といずれも勝ち切れていません。

レシステンシア

昨年阪神JFを逃げ切って5馬身差で圧勝しました。その後勝ち星はあげられていませんが、重馬場だった桜花賞でデアリングタクトにに食い下がって2着、NHKマイルCでも2着と世代上位の活躍をしてきました。

阪神芝1600mは直線の長い外回りコースですから、「差しが決まる」というイメージをお持ちかもしれませんね。しかし、データは逃げ・先行有利を出しています。

過去10年の古馬混合オープンの阪神芝1600mの戦績を4コーナー位置取り別で見てみると、4コーナー1番手だったという馬は[10-5-1-34]で複勝率32.0%。対して、4コーナー10番手以下は[5-12-11-210]で複勝率11.8%です。

もちろん、後者は地力の足りない馬や、レースに参加できなかった馬も含まれますから、鵜呑みに出来る数字ではありませんが、「直線が長いからと言って差し有利とは限らない」ということを認識しておくことは大切です。

ぶっつけ本番となるのが未知数ではありますが、先行力が武器の当馬にとっては戦いやすい舞台だと言えます。

アドマイヤマーズ

これまで、朝日杯FS、NHKマイルC、そして香港マイルと3つのマイルGIを制しています。

昨年の香港マイルは、C.スミヨン騎手を背に、約1か月前に亡くなった近藤利一オーナーに向ける最後のGI勝利でした。感動しました…

今年は安田記念で6着、そして秋の始動戦・スワンSで3着と勝利こそできていませんが、叩き2走目で巻き返しを狙います。叩き2走目ではきっちり結果を出してきた馬です。得意のマイルに距離延長するのも好感ですし、上記実績馬とも格は見劣りしません。

豪華メンバーの競演!秋のマイル王に輝くのは

今年は初めての阪神開催ということもあって、予想も難しいですよね。上記で取り上げた馬以外にも、今年のヴィクトリアマイルで2着のサウンドキアラ、今年のNHKマイルCを制したラウダシオンなど好メンバーが集結しました。

ここ10年で1度も1番人気が勝っていないGIです。

「グランアレグリアは超強いけど、2戦目がどうなの?」、「サリオスと古馬一線級との力関係は?」などなど、週末まで色々考えていきたいですね。

発走は11月22日の日曜日。15時40分です。