東京新聞杯は、安田記念まで続く古馬マイル路線の始動戦として位置づけられる一戦です。
過去10年の結果データ
まずは勝ち馬から見ていきます。
15年の勝ち馬ヴァンセンヌは同年の安田記念で2着、18年の勝ち馬リスグラシューはヴィクトリアマイルで2着、19年の勝ち馬インディチャンプは安田記念を制して、秋にはマイルCSも制しました。
まだ春の大舞台を見据えるには早い時期ですが、GIと同じ舞台で行われることもあってか何頭かGIでも好走馬が出てきています。「今後の活躍見据えた場合~」という視点で見ていくのも面白いでしょう。
時計の掛かり方は毎年異なるので一概には言えませんが、「上がり3ハロン1位の馬が1勝もしておらず、上がり3ハロン4位以下の馬が8勝している」点は面白いですね。
※「3F」の項目は、上がり3ハロンが1位の場合は黄色、2位は水色、3位は緑になります。
逃げ馬が勝った16・17年はいずれもスローペースで、特に17年に関しては「超スローペース」でした。他の年もミドルペースにはなっても、末脚一辺倒のタイプは勝ち切れていません。
まあ、後ろから行く馬が届かないことはこのレースに限ったことではないのですが、”直線の長い東京だからって、末脚が切れる馬を狙えばいいというわけではない”ということを10回唱えてから予想に入るようにしましょう。
もう一個。過去10年で、1番人気は1勝だけです。
東京はコースが広いので、ローカルとかに比べれば紛れは起きにくいはずなのですが、このレースの本命馬は苦戦傾向にあります。
人気するような馬は秋にしっかり走ってきた馬や、昨年までに連勝で勝ち上がってきた馬が多いでしょうし、調整が難しかったりするのかもしれません。知りませんけど。
過去10年の配当
平均単勝配当 920.0円 (10件)
平均複勝配当 280.0円 (10件)
平均枠連配当 1968.0円 (10件)
平均馬連配当 5830.0円 (10件)
平均馬単配当 10444.0円 (10件)
平均3複配当 16193.0円 (10件)
平均3単配当 97113.0円 (10件)
「中荒れ」といった感じです。1番人気が勝っていないからこんなもんでしょうか。ただし、今年も中荒れとなる保証はないのであしからず。
過去10年の好走馬の血統
過去7年の連対馬の父と母です。
過去7年というのに深い意味はなく、ただ私のPCで一度にキャプチャ出来るのが7年分だっただけです。
説明するまでもなく、ディープインパクト産駒が強いです。また、14頭中11頭は父が大血統でいうところのサンデーサイレンス系です。
スローになりやすい半周レースですから、サンデー系が幅を利かせるのかもしれません。
何にせよ、1600mより短い距離を主戦場とするスプリンタータイプより、中距離タイプの血統が強いレースと言えそうです。
主な出走予定馬
ヴァンドギャルド
マイルCSで6着して以来の休み明けです。昨年の東京新聞杯にも出走しており、2番人気で6着でした。まあ、昨年は6着とはいえ、飛び上がるようなスタートで出遅れちゃいましたからね。0秒2差まで詰めてますから、力負けではありませんでした。
好走の多いディープインパクト産駒ですし、後は人気との兼ね合いではないでしょうか?
ダイワキャグニー
これまでの全8勝を東京であげている分かりやすい東京巧者です。今回は久々の1600mですね。
前に行ける強みもありますし、いいのではないでしょうか?
まあ、一気の距離短縮ですんなり先行できるかは分かりませんが。
ヴェロックス
中々重賞を勝てない馬です。2019年の有馬記念でアーモンドアイに先着した8頭のうち、重賞を勝っていないのはこの馬だけです。(他は全てGI馬です)
切れというよりは前々でしぶとさを活かすタイプなので、距離短縮は良さそうなもんですが、こればかりはやってみないと分かりません。
以上です。時間があったらきさらぎ賞も書きます。
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