昨年は今年無敗でクラシック三冠を達成するコントレイルが5馬身差で圧勝。それ以前も、ワグネリアン、サトノクラウン、イスラボニータ、ディープブリランテ、サダムパテック、ローズキングダム、ナカヤマフェスタなど活躍馬を多数輩出している出世レースです。
少頭数で行われることも多い一戦ですが、今後に向け目が離せません。
コース紹介
舞台となる東京芝1800mは、2コーナー半ばに設置されたポケットからスタートします。古馬のレースでは大逃げが見られることもしばしばですが、この東京スポーツ杯2歳Sは、3コーナーまでスローペースで推移し、直線での上がり勝負になることが多いです。
今年も少頭数が濃厚ですし、あまり枠順は気にしなくてよいでしょう。
直線に入って約2mの上り坂があります。その後は平坦です。525mにも及ぶ直線コースですから、特に若駒同士の戦いにあっては紛れは起きにくいです。
ポイントはB→Cコース替わりでしょうか。どのような馬場になっているかは未知数ですが、例年速い時計が出やすい傾向にあります。
主な出走馬紹介
ジュンブルースカイ
タイトルホルダー
ダノンザキッド
トーセンジャック
ドゥラヴェルデ
プラチナトレジャー
モメントグスタール
モリノカンナチャン
レインフロムヘヴン
ヴェローチェオロ
1週前時点で10頭の登録があります。
ダノンザキッド
人気の中心はこの馬になりそうですね。2018年のセレクトセール当歳にて1億800万円で取引されたジャスタウェイ産駒で、きょうだいには昨年のシンザン記念・3着などがあるオープン馬ミッキーブリランテがいる血統です。
6月に阪神芝1800mでデビューし、稍重としては好時計の1分48秒3で3馬身差快勝しました。
新馬戦の前後半3ハロンのラップは35秒8-35秒1。4~6ハロンが12秒4-12秒6-12秒4ですから中緩みしているのは確かですが、新馬戦にしては序盤からしっかりペースが刻まれて、地力が試されたレースと言えます。
自身の上がりは34秒7。東京でこれがどう出るかでしょう。この東京スポーツ杯2歳Sは、上がり3ハロン33秒台の末脚を持つ馬が制すことが多いレースです。
ジャスタウェイ×Dansiliで早期から活躍できそうな血統ですが、例年の勝ち馬とは毛色の違うタイプ。能力があるのは間違いないとしても、東京よりは阪神向きに思えます。試金石の一戦となります。
ドゥラヴェルデ
ドゥラメンテの初年度産駒で、新潟芝1800mの新馬戦を3馬身差で快勝しました。
使った上がり3ハロンは33秒1と非常に鋭いキレです。
しかし、夏の新潟競馬には騙されてはいけません。夏の新潟は、上がり32秒台も出る高速馬場です。新馬戦とはいえスローペース。東京に替わって同じようなパフォーマンスが発揮できるかは未知数でしょう。
もちろん、地力がなければ圧勝もできませんから人気するのは当然でしょう。この馬にとっても2戦目のここが試金石となります。
ジュンブルースカイ
恐らく上2頭に次ぐ支持を集めそうなのが、この馬です。
父はドゥラメンテ。前走のリステッド・萩Sでは、内をすくって半馬身差2着に入りました。父に似ずレースぶりが優等で、順調にいけばオープンには行ける素材でしょう。
東京コースも問題なくこなせそうですし、3番人気をどう取るかによって取捨は変わってきそうです。
GIに向けた重要な一戦
暮れの朝日杯FSや、もっと先の皐月賞、日本ダービーに繋がる重要な一戦です。
ここからGI戦線を盛り上げる馬が出てくるのか、注目して週末を待つことにします。
発走は11月23日(祝月)、15時25分です。